藤井聡太七冠とコンピューター
突如、彗星のごとく現れた棋士 藤井聡太さん
今回は、将棋にまつわるお話をしたいと思います。
私のことで恐縮ですが
私も小学校に入学する前から将棋を始めていたような記憶があります。
自宅の向かえに美容院があり、そこに務めていた「サザエさん」という女性から
将棋というのを教えてもらった記憶があります。
当時、家でとっていた朝日新聞の漫画が「サザエさん」だったので
そのように呼んでいましたが、本当の名前は、さだえさんだったかもしれません。
父親とも将棋をしましたが、あまり勝った記憶がありませんでしたが
近所の年上の男の子とは、よく勝っていた記憶があります。
☆ 戦 争 ☆
さて、戦後の話しになりますが、戦後、昭和の時代には歌手や映画スターなど
日本や海外に、沢山のスーパースターが生まれました。
石原裕次郎、美空ひばり、エルビスプレスリー、ビートルズ
みんな歌手や映画のスターです。
戦後には、どうもスーパースターが生まれるようです。
コロナ禍も、ひとつの戦争だと思います。
歌手はライブ活動も出来なく、映画もアニメの方に今や人気が行っていたりしています。
しかし、将棋は密室で行われ、ネット放送もあり、
そこに、若い藤井聡太さんの登場もあって
将棋の人気が高まって来ました
今20歳(2023年)ですが、ネット放送で14歳の時に学生服を来て
トップ棋士達と堂々と対戦して勝っている映像を観ました。
その頃は、解説者も当時は藤井君と呼んでいましたが
いつの間にか藤井さんと呼ぶようになりました。
勝っても一喜一憂すること無く、その謙虚な姿勢には、皆さんから好感が持たれています。
令和のコロナ戦争下で生まれた、まさにスーパースターです。
☆ 最初の一手は ☆
藤井さんの最初の一手は、お茶を飲むことで有名です。
そして、先手であれ後手であれ、おもむろに飛車先の歩を突かれます。
☆ その強さの秘訣は ☆
趣味の中に、コンピューターの組み立てとあります。
将棋の強さは、コンピューターとの対戦とか、詰将棋で磨かれたそうです。
将棋経験の少ない若者が
何年もかけて将棋をしている超ベテランと対戦して勝利を得ているには
何か秘訣があるのでしょうか?
将棋でコンピューターが人間に勝ったというのは映画にもなりました。
オセロや囲碁と異なり、将棋は取った駒を自分の駒として
再利用出来るという所に、ひとつの面白さがあります。
コンピューターの将棋ソフトを開発している人にも関心します。
藤井さんの将棋は、一見体制が不安定な様に見えても
コンピューターの途中評価では、50%対50%と表示されている時がよくあります。
熟練の職人は、父から子へ、祖父が孫へと、その経験を伝授して行きますが
将棋は、今やその昔ながらの経験が役に立たなくなって来ているのかもしれません。
中継で解説者は「人間的には、こう指す」という言葉をよく言っています。
藤井さんの将棋も、また、最初の頃とは少しづつ変わって来ています。
昔の将棋は、玉をどちらかに移動させて、金銀でがっちり守っていましたが
最近の藤井さんの将棋は、コンピューターと同じように、玉はあまり動かず
玉の周りは閑散としている時があります。
それが、相手に油断をさせる要素なのかもしれないと、素人ながら勝手に思ったりしております。
なので、知らない内に負けてしまったという対戦相手の話をよく聞きます。
☆ ちょっと変わった将棋のマナー ☆
将棋は、勝者があり、敗者もあります。
しかし、ながら
将棋は、他の勝負を競う競技には無い要素があります。
スポーツは勝ち負けがはっきりしているスポーツに比べて
芸術的なものは、審査員の評価で決まります。
将棋は、勝ち負けがはっきりしていますが
他の競技には、無い「感想戦」というのがあります。
勝負が終わっても、お互い退席せずに、最初から駒を並べて
その時の棋譜や心情を、お互い、しばらく話し合います。
これは、他の競技には全くと言ってよいほど無い事です。
柔道、剣道には、最初と最後に、丁寧に礼をするという日本古来の礼儀があります。
将棋は、それを上回っています。
ですから、将棋は「将棋道」と名付けても良いのでは、無いでしょうか?
職人やスペシャリストは、お爺さんから父へ、父から息子へと
昔から代々受け継いだ経験を活かして進んで来ました
対戦回数が多い程、良い経験となって勝率も上がっていたように思いますが
今の世の中、そのような決まり事が無くなって来ました
競技によっては、戦法にいろいろな型があるものがありますが
コンピューターの介入によって根本的に発想が覆(くつがえ)られました
何十年も経験したベテラン棋士達が、勝てない時代となりました
では、今後の藤井聡太さんのご活躍を祈ります。
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将棋界400年の歴史を塗り替える男—藤井聡太の天才性と八冠独占の可能性 | nippon.com
☆2023年5月28日(日)
将棋8大タイトルのひとつ、叡王戦の第4局が始まりました。
藤井聡太六冠は3連覇まであと1勝と王手をかけています。第4局は対局開始から2時間余りで引き分けの指し直しになるなど、将棋の叡王戦第4局は2度の「千日手」による引き分けでの指し直しの末、藤井聡太六冠が勝利し、叡王戦3連覇を果たしました。
対局後、藤井六冠は「今シリーズ本当に大変な将棋が続いた。その中で結果を出すことができてうれしい」と振り返りました。
六冠を維持し、名人戦であと1勝すれば、史上最年少での名人獲得と七冠達成となる藤井六冠。名人戦第5局は、今月31日から長野県高山村で行われます。
記 入 日 … 2023年4月8日(土)
最終更新日 … 2023年6月9日(金)
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